長寿食に見る食のバランスとは?

長寿食に見る食のバランスとは?

心身を整えるウェルネスヴィーガン

現代は、高齢化社会となりご長寿の方が増えていますが
大切なのは病気にならず健康で長生きすること、ですよね。
しかし現状は、生活習慣病から深刻な病に至り、晩年は病院や施設で亡くなる方が多く、若い世代にも、うつ病などメンタルを病む方が急増しています。
生活習慣病もうつ病も、不適切な食事や不規則な生活に運動不足などが指摘されており、結果として腸内環境が悪化して、体内に炎症が起きることが主な原因であると言われています。

そこで、大切なのは腸内環境を整える食事・・・と言うわけです。
腸内環境については、こちらの記事でもご紹介していますので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
ダイエットを始める前に知っておきたいこと

今回は、長寿で有名な2地域の食事を見ていきましょう。

1つ目は
かつて「長寿村」と呼ばれた山梨県上野原市にある棡原地区。
地元のご年配の方にお話を伺う機会があり、教えていただきました。
それによると、当時の食事は、丸麦を豆と一緒に煮込んだおかゆ状のものにネギ味噌をつけて食べる「おばく飯」の他、そば・小麦・雑穀、ジャガイモなど芋類を主食とし、おかずには野菜類を煮たものやこんにゃくなどを食していたそうです。そして時には、川魚や卵なども食べていたとのこと。

また、この地区は急斜面で暮らす方が多く、生活圏のほとんどが山道にあるのですが、当然のことながら、車や自転車はなく、足で山を上り下りして移動することが常で、皆さん、健脚だったそう。
適度な運動というよりは、しっかりめの運動ですね????

2つ目は
長寿といえば沖縄県。
元沖縄県副知事で農学博士の尚 弘子さんのご著書「暮らしの中の栄養学」(ボーダーインク)によると、沖縄県が長寿と言われた時代の食事(大正8年の調査による)は、官吏やサラリーマンと農民とではかなり異なっていたそうです。
官吏やサラリーマンが白米を常食していたのに対し、農村部では、さつま芋を主食とし、豆腐や味噌など大豆製品に野草類、海産物、毎月に一度はある祭事には豚や山羊などの動物性食品を食していたとあります。そして、なんと一人当たり1日のさつま芋の消費量は3〜5キロ????
農作業で体を動かしていたため、多くのエネルギー源が必要だったと言うことなのでしょう。
長寿として知られているのは、もちろん農民の食事です。

両地域の例だけで断定できることではありませんが、
長寿として知られている食事が、全粒の穀物や芋類といった炭水化物を多く摂り、粗食ながらもビタミン・ミネラル・食物繊維に発酵食品が豊富な腸内環境が整う食事であったと言えそうです。そして、動物性タンパク質の量は現代よりも少ないようです。
また、体をよく動かしていた、と言うことも共通していますね。

画像は、メニュー開発のお仕事で関わらせていただいた上野原市の長寿食を、洋風にアレンジした「新長寿食」の一例。
丸麦とお豆のミネストローネ(隠し味にお味噌を使用)、ジャガイモのニョッキに季節の青菜のジェノベーゼ風ソース(隠し味に酒粕を使用)、たかきびと玉ねぎのメンチカツ風、こんにゃくのアーリオオーリオ風。いずれもヴィーガンに対応したお料理です。
調理指導を行い、地元の女性たちに作っていただきました。撮影は写真家の秋元良平さん。