「今月のビジンサマ」vol.01

「今月のビジンサマ」vol.01

ビジンサマ蓼科

「今月のビジンサマ」

八ヶ岳連峰の1つ蓼科山にはビジンサマという神様が棲んでいるそうです。
そしてこの地域にはこんな言い伝えが残されています。

ビジンサマを見た日、人は山仕事を休む

どうやらビジンサマとは「休む」神様のようです。

この連載では、「休む」とは何かという切り口で蓼科塾代表の中村恭子が蓼科で出会った素敵な方々にご登場頂きます。

休日の過ごし方から、休日によく食べる食事の内容、
オンとオフの切り替え方など、色々なお話を伺いご紹介していきます。

休み方は人それぞれ。
休み上手な方もそうでない方もちょっと一息してビジンサマの休み方を覗いてみませんか?

今月のビジンサマ 第1回
宮川幸子さん

プロフィール:ドイツ ミュンヘン在住
福島県出身:2児の母。中村とは料理講師時代からの友人。2011年に一家4人でドイツに移住。木工彫刻でマイスターを取得した夫と16歳の長男、14歳の長女と暮らしている。仕事は現在ドイツMUJIでインテリアアドバイザー、また年に数回ケータリングの仕事も請けている。
趣味は野菜作り、編み物。 ※写真はご本人のスマートフォンで撮影。


ケータリングの仕事の様子。結婚式で日本の家庭料理を頼まれました。

【ドイツと日本では休日の過ごし方は変わりましたか?】

私の住んでいるドイツ、バイエルン州の休日は、美術館や一部のレストラン以外は、お店が閉まっています。そのため、まず休日に「ショッピングに行く」という選択肢はありません。以前暮らした東京のような刺激は全くありませんが、こちらの人々の休日の過ごし方に合わせ、音の出る家事も控え、のんびりと家族で過ごすようになりました。週日とガラッと変わる穏やかな静けさは、私が子供だった頃の日本のお正月の雰囲気を思い起こさせ、とても気に入っています。
ミュンヘンで初のお正月。日本のお正月を子供達に味わいさせたく、おせちを頑張って作りました。ドイツバイエルン重も作りたかったけど、準備不足で実現できず、その代わりにおこわにしました。


畑でガーデンパーティをしたり。

畑で栽培しているハーブで足湯をしたり。

旅行へも行きます。写真はベルヒデスガーデンに行った時のもの。ヒトラーの山荘だったケールシュタインハウスに行きました。息子と娘と私。夫が撮影。

【現在のお気に入りの休日の過ごし方を教えてください。】

4年前から郊外に小さな畑を借りていて、春から秋にかけて日本のお野菜やハーブなどを育てています。休日は天気がよければ夫と朝早くから畑に行き、鳥の啼き声と新鮮な空気の中、手入れや草むしりをします
作業がひと段落つき、お腹が空いてきた頃に、畑を眺めながら、持ってきたサンドイッチにその場で取れた野菜を挟んで食べ、ビールを飲むのが楽しみです。

畑の様子。作業の合間に白い椅子で空を眺めたりお昼寝をしたり・・・。

ある日のお弁当。野菜が多いですね。

【休日の日によく食べるメニューはなんですか】

春から秋にかけて、自分たちの畑で野菜が取れる時期は、その日にとってきた野菜をたくさん使ったお料理をします。そのほかの時期でも、なるべく旬の野菜を食べるようにしています。休日だからと言って、滅多に手の混んだものは作りませんが、週日はあまりゆっくりと顔を見ることのできない家族と、時間をかけていただけるようなメニューを心がけています。

畑で取れた野菜を中心にご飯とお味噌汁で。

愛おしい子達。立派になってくれました。
畑の帰りにPflaume(プラム)の木を見つけ、畑仲間と共にプラム穫り。実は小さいけど、味は最高でした。

ある日の畑での収穫物。

近所ののドイツ人のおばちゃんが、体調が悪いから今晩は、チャービルのスープを食べると言っていたので、真似してチャービルのスープを作りました。解毒作用、消化吸収を助けるなどの効用があるそうです。爽やかな風味。

たまには朝食を外で。ドイツでの朝食セットはリーズナブルで盛り沢山。朝7時半からスパークリングワインまでついてきます。コーヒーはお代わり自由!

【幸子さんにとって理想の休日の過ごし方はどんなものですか?】

仕事のある週日を都会で過ごし、休日は自然の中で適度に手仕事をして汗を流す、という過ごし方は、図らずしもすでに私の理想を叶えているかもしれません。